「カロとガブガブ」 ふくいさよこ

「カロとガブガブ」 ふくいさよこ 「カロとガブガブ」 ふくいさよこ

第4回KFS創作絵本グランプリ受賞作が、すてきな絵本になって講談社から出版されました。 小さなカエルが大きなワニを励ましながら次々と愉快な仲間が加わって、ワニは次第に…。 鮮やかな絵と元気が出るお話、読み聞かせにぴったりな、オススメの一冊です。 カエルの カロが となりむらに いくとちゅうで であったのは むし歯の わにの ガブガブ。 歯をいたがる ガブガブのためにカロは ちえを しぼりますが…。 発行/講談社 定価/1,470円(税込)



千葉 幹夫

(児童文学評論家・作家)

<子どもたちの
     明るい笑い声を期待して>

福井さんの絵本は、子どもに向けた「楽しさ」のメッセージです。絵本というと、ともすれば大人の抒情や感傷、あるいは趣味に走りがちですが、それでは行動的で好奇心満点の子どもの心には届きにくいと思うのです。この絵本が多くの子どもの手に渡り、明るい笑い声が方々にひびくことを期待します。
絵本制作にあたって、多くの貴重なアドバイスを重ねた編集担当の努力とねばり強さに敬意を表したいと思います。

酒泉 亮

(KFSエグゼクティヴ・スーパーバイザー)

<何度も何度も
      構図を練り直した労作>

ほとんど陰影のない福井さんの絵は、平面的で装飾的なパターンで描かれているため、日本画的で静かな雰囲気を持っています。ただ、今回のストーリーは巨大なワニが虫歯の痛みによって暴れまわる展開のため、いかにその激しい動きを出すかが課題でした。何度も何度も構図を練り直し、さらに描き直して解決していきました。
ストーリー展開上では昼から夜までの時間経過がありますが、陰影を使わない夜のムードの表現も大変難しく、試行錯誤の連続でした。この経験を生かして今後も頑張ってください。期待しています。

ふくいさよこ

(KFS在籍生)

<カロたちの次の冒険は…>
絵本制作にあたり、いろいろ勉強させていただきました。なかでも「ストーリーがしっかりしていれば、おのずと絵はついてくる」という先生の言葉が印象に残っています。絵本は絵だと思っていましたが、本という土台が大切だったのですね。そうやってストーリーを考える過程でカロたちの世界はぐっと広がりました。
この本を読んだ子どもたちがカロとガブガブの世界を楽しみ、次の冒険を期待してくれたら、それ以上の喜びはありません。