酒泉亮賞
酒泉亮賞作品

あらすじ
とんがり帽子のトンガリ君は、遠い町までお使いに。すっかり遅くなってしまいましてが、森を通り抜けて帰らなければなりません。「怖くないもん!」と自分に言い聞かせ、森の中へと入っていきました。森の中はすっかり暗闇。すると自分より小さな人影が。暗くてわからないけれど、一緒に行くことにしました。そして、また一人、また一人と仲間が増えていきました。ところが、雲が割れて月光の下でトンガリ君が見た仲間達の正体は…。一目散に逃げ出す動物たち、それにオバケも。やっぱりオバケは怖い。「怖くないもん!」を繰り返し、トンガリ君は再び家路につきました。

酒泉亮賞受賞者
まず出品するかしないかで悩み、どんな作品を描くかでまた悩み、途中どうなることかと思いましたが、
諦めずに提出して良かったです。賞をいただけたことが今後の励みになります。
ありがとうございます。

選評
酒泉亮
KFSエグゼクティヴ・スーパーバイザー

暗がりの怖さをうまく使ったストーリー
暗がりを本能的に怖がる子どもの気持ちをうまく使って、簡潔でたいへんよくまとまったストーリーにしています。テンポの良いストーリー展開も、読み手を飽きさせずにぐいぐい引っぱる力を持っています。
ただ、動物たちが人間を怖がる展開は、動物を仲間だと思っている子どもたちには理解しづらいでしょう。単純化された明快な絵は十分に情報が伝わります。欲を言えば、もっと夜のムードたっぷりの明度と色使いにすると、子どもが感じる怖さが強調されて効果的です。
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