講談社フェーマススクールズ

卒業制作展

第19回卒業制作展 <クリエイティヴ・アート・コース スーパー専科>(総合コース特別専攻科)

作品展示会場:GALLERYフェーマス

会期:2016年3月29日 ~ 4月3日開催 <選択課題順>

絵本専科
栗原勝代長崎県あのね絵本をつくろう
やおやにいた たいわんガメ
ママは いつもの おかいもの。
あれ? でも きょうは たいわんガメを かってきたよ。
リンゴのうえで モゾモゾしていたんだって。
ラビとギィはびっくりぎょうてんです。
たいわんって、じゃおどりのじゃ が、いるくにかな?
「おねえちゃん ぼくにもさわらせてよ。」
「あら あら こうらがかわいているし、おつかれみたいだよ。すぐに、いけにいれてあげよう。」
「そうしようよ。」
「ゆっくり やすんでちょうだいね。」
「おもてなしだね。おねえちゃん。」
たいわんガメは きもちよさそうに しずんでいきました。
ふたりは いけのそこにおちつくまで みまもっていました。
「おねえちゃん えほん よんで。」
ミルキーも わんわんと ほえます。
ラビは せんせいになって えほんをよみましたが、
たいわんガメのことが きになって、はやくちになってしまいます。
カメは いけのそこで しばらくのあいだ ねむっていました。
いろんな ゆめをみました。
めがさめると いけから しずかにでました。
「やさしくしてくれて どうもありがとう。
さよならいわないで、 しつれいするよ。」
カメは いそいで はしりました。
なんども ころびそうになります。
かわのほうへ まっしぐら。
だれかに みつけられないように もうダッシュです。
はやくちのえほんをおえた ラビとギィが いけにもどってきました。
ところが いるはずのたいわんガメがいません。
どこにもいません。しんじられません。
「あのかわにとびこんで、およいで、どこかに にげたのかな?」
と がっかりしたギィがいいました。
「ママが せっかく かってきてくれたのに。バナナよりもたかかったって。」
と さびしそうに ラビがいいました。
ふたりは いけにはなして ひとりにさせておいたことを こうかい しました。
「ママ! ママ! たいわんガメがにげたの。どこにも いないの。」
ラビとギィが いいました。
「あら、まぁ。しょうがないじゃないの。
カメさん きっと ふるさとのたいわんに かえりたかったのよ。かわいい こどもたちが まっているかも しれないじゃないの。かわから うみへでて ぶじに つくといいわね。 この たいわんバナナ おいしいわよ。」
「そうかぁ。カメさん おうちにかえりたかったんだね。はやく みんなとあえるといいね。」